東京の大学に受かって、某県から上京することになった。
昔入っていたという叔父のすすめで、大学の近くにある県人寮に入ることを決めた。
その年、その寮に入る新入生は6人。偶然にも、同じ高校で仲のいいハヤトもそのうちの一人だった。
ハヤトとは、高2のころまでは部活も違ってあまり絡みもなかったけど(俺がサッカー部、ハヤトがバスケ部だった)、首都圏の大学に進む仲間が少なかったこともあって、進路を相談し合うようになり、最近では親友と言えるぐらい仲良くなっていた。
ハヤトはかわいい彼女もいて、自分と違う典型的なリア充って感じだ。地元を離れることを決めてからは、遠距離になるから不安だとよく愚痴をこぼしていた。
引っ越しの直前、電話をしているとハヤトが急に深刻な口調になって「なぁタイキ、寮の名前で検索してみたことある?」と聞いてきた。「ないけど」と答えると、「あの寮はヤバい、って書き込みが掲示板にいくつかあってさ」という。
「何がヤバいの?」
「それが書いてないんだよ。でもあれじゃね、新入生飲まされるとか先輩が厳しいとか、そんなんじゃね?」
引っ越し前に一回見学に行っていたけど、そこで出迎えてくれた先輩達は、そんな怖そうな人たちには見えなかった。
「まぁ最悪いじめられたら、自分でバイトしてアパート借りるわ」
ハヤトはそう言うとけらけら笑った。どっちかというと、いじめの標的になりそうなのは陰キャで、実はゲイな自分のような気がして、少し不安になった。
引っ越しの日。荷物の運び込みを終えると、他の5人の新入生が集まってきて、それぞれ自己紹介をした。
ユウタロウはチャラめな奴。髪も金に染めてるし、目もキツい感じでいかつかったけど、かなりのイケメンだった。
シュンヤはおどおどした感じ。でもよく見ると目が大きい美少年で、意外にも強豪校のサッカー部だったらしい。
コウタは、ぷっくりした唇が特徴的。
ゴウシュンは、ゴツい名前に似合わず細身で長身で、頭が良くて、近くの国立大に通っていた。
その日の夜、先輩達による新入生の歓迎会が始まった。
この前の話が気になって、僕とハヤトはびくびくしながら参加した。
寮長は荒川さんという人で、ちょっとヤンキーっぽい感じで見た目は怖かったけど、新入生には優しかった。
先輩の何人かはコールで新入生に飲ませてきたけど、死にそうなほど飲ませることはなく、むしろ荒川さんが「それぐらいにしとけよ」と止めていた。
歓迎会には母校の一個上の先輩の稲垣さんもいて、心配事はないかと優しく声を掛けてくれた。
「まぁこの寮もいろいろあるけど、きっとすぐなれると思うから」さわやかな笑顔でそういう稲垣さんを、ハヤトがきらきらした目で見つめていた。稲垣さんは、同じバスケ部のあこがれの先輩だったらしい。
そこそこ酔っ払うと、新入生はそれぞれ個室に帰らされた。飲み慣れていないから、俺も含めみんなあっという間に眠ってしまったようだった。
ガラガラ、と引き戸が強引に開けられる音で目が覚めた。何かと思って起き上がると、荒川さんが怖い顔で「来い」と腕を強引に引っ張った。寝ぼけながら広間に向かうと、他の5人が立たされていた。
何があったんだろう、まだ酔っ払っている頭を働かせたが分からない。
みんな不安げな顔をしていた。お説教だろうか。先輩は6人いた。
「今からここで」新川さんが相変わらず怖い顔をしたまま言った。「オナニーしろ」
みんなで「えっ」という顔を見合わせると、稲垣さんが一喝した。「早く脱げよ!」
冗談じゃないということを感じ取って、みんなの空気が固まった。ハヤトが、おずおずと短パンとパンツを脱ぐと、みんなもしぶしぶ脱ぎ始めた。
これが噂の正体か。
ハヤトのチンポは一緒に温泉に行ったときに見たことがあったけど、普通のサイズで仮性だ。ユウタロウはデカいチンポで、ズルムケ。コウタは小さくて先まで皮が被っていたけど毛が濃くて、ゴウシュンも仮性だったけど長細い感じだった。
シュンヤがもじもじして脱がないと、新川さんが近づいて胸ぐらをつかんだ。シュンヤは泣きそうになりながら「脱ぎます」といって、慌ててパンツを脱いだ。意外と太くて大きかった。
「早くオナれよ、そのまま床に出していいから」と稲垣さんが言うと、全員がチンポをしごきだした。みんなすぐには勃たなかったけど、自分は密かに興奮していたのであっという間にギンギンになってしまった。ゲイだとバレそうで、少しびくびくした。
それでも少しすると、みんな勃起しはじめた。ハヤトの勃起したところは初めて見るので、余計に興奮してイキそうだった。誰が最初にイクのかという雰囲気になってきた頃、突然先輩達がズボンとパンツを脱ぎ始めた。
何でと思ったが次の瞬間、がっちりした小島さんが「俺らのもしゃぶれよ」と言って、みんなはショックを受けた。
みんな立ち尽くしていたけど、それぞれの先輩から手を引かれて、チンポの前に跪かされた。
俺は新川さんの前に座らされた。みんな最初は嫌そうにチロチロと舐めていたけど、そのうち諦めたように、ジュポジュポとしゃぶり始めた。稲垣さんはハヤトの口をがつがつ犯して満足そうにしていた。口を犯さあれているハヤトは無表情で、どんな気持ちなのかは分からなかった。
俺は興奮してたけど、みんなは口に出されたら嫌だろうなと思っていると、射精の前に、全員上も脱がされて、四つん這いで並ばされた。次は何をされるのかと思っていると、おしりになにか小さいものが入ってきた。後ろを振り返ると、先輩達がにやにやしている。「これで気持ちよくなるからな」と荒川さんが言った。
アナルを指でいじられた後、さっきよりも大きいものが無理やり入ってきた。みんなすっかりされるがままで、嫌がるそぶりを見せる人はいなかった。ある程度まで入ると、先輩がみんな立ち上がって後ろに下がった。
「じゃあ、いくぞ」そういうと、何かスイッチらしきものを入れた。すると、全員のケツ穴に入ったバイブがうねるように動き始めた。みんなが突然の刺激に思わず声を出した。
シュンヤはあーと大声を出してよがっていた。
ちらっと見ると、チンポも勃起している。ハヤトは俺の隣で痛みを堪えるような表情でうう…とうなっている。
先輩達は相変わらずにやにやしながらその光景を見ていた。最初は痛くて変な感じだけだったけど、何故かそのうち妙に気持ちよくなってきて、一時は萎えていた僕も勃起してしまった。
他のみんなも徐々に気持ちよくなってきたみたいで、何人かは発情したように自分で腰を振りはじめていた。「じゃーいきますか」と荒川さんが言うと、先輩達が近づいてきた。
バイブが抜かれると、もっと大きいものが入ってきた。チンポだ。荒川さんは俺の腰をがっつりと掴むと、少しずつチンポを挿入してきた。いくら興奮していたとはいえ、まさかケツを犯されることになるとは思っていなかった。
横を見ると、みんなも次々と挿入されている。「これって集団レイプじゃん!」そう思ったときには、もう手遅れだった。
数分後には、自分も含め、みんなバックで突かれながらあんあんとよがっていた。チンポも勃起している。「イクイクっ!」シュンヤを犯していた小島さんが叫ぶと、激しくピストンしたあとに動きを止めた。中出ししたようだった。腰を突き出したシュンヤは、トロンとした表情のまま、肩で息をしている。
ユウタロウは、犯されながらデカチンをギンギンにさせていた。奥では、コウタとゴウシュンもせつなそうな声を出しながら犯されていた。
俺も気持ちよすぎたし、同期のみんながレイプされているという異常な状況に、おかしいぐらい興奮して大声であえいでいた。
でも、一番驚いたのはハヤトだった。普段だったらゲイを一番馬鹿にしそうなやつなのに、ハヤトは俺の横で、正常位でいやらしくキスしながら稲垣さんに犯されていた。足を稲垣さんの腰にからませて、すっかり発情している。「イク、稲垣先輩、きもちい」そう言いながら腰をくねらせるハヤトは、俺の知っているハヤトではなかった。稲垣さんが腰の動きを早めると、ハヤトは自分でチンポをしごきだし、「あーっ」と大声を上げて射精した。
シュンヤは最初のおどおどしていた様子が嘘のように、小島さんのチンポに跨がって、自分で腰を振りながらオナニーしていた。ユウタロウも先輩に跨がって自分のチンポをしごいているし、コウタはデカいケツをバックで犯されてよがっていた。まじめなガリ勉のゴウシュンも快感には勝てなかったようで、奥で立ちバックでガンガン犯されながらあんあん叫んでいた。もうみんなめちゃくちゃだった。
すっかりメスにされたみんなは自分でしごいたり、しごかれたりして何回も射精して、ケツの中にも何発も出された。相手を変えたり、何人かに犯されたりして、気付いたら先輩達は帰っていて、広間の冷たい床に、大股を広げてケツ穴から精液を垂れ流している6人が残された。みんなしばらく横たわっていたけど、誰ともなく立ち上がって、裸のまま浴室に向かった。みんなさっきまでの出来事には触れないまま、浴室でそれぞれシャワーを浴びて、自分の部屋に帰っていった。
結局寮には4年間いたが、1年目のうちは一カ月に何回か、先輩から呼び出されて犯された。ハヤトやユウタロウ、シュンヤはイケメンだったから特に標的になって、先輩の彼女たちと乱交させられたこともあった。聞けば、新入生を性的なおもちゃにするこの伝統は、もう何十年も続いているらしい。2年生以上になると何かを強制されることはなくなり、自分も、3年生のときには新入生を同じように犯した。
俺はいっぱいいい思いをしたし、実はその後、酒の勢いでハヤトとも2人で何回かヤった。卒業してからはみんなそれぞれ就職して、普通の生活を送っている。俺はお堅い小さな出版社に就職した。今ではいい思い出だが、一つ、怖くて聞けていないことがある。こんな伝統があることを知っていて、この寮をすすめた叔父は、ゲイだったのだろうか。今では付き合いもないが、たまに田舎に帰って会うと、その目線に、そこはかとなく恐怖を感じることがある。
イケノン ~ゲイ体験談~