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トレーニングルームのK

大学のサークルで一緒になったKは、見た目ちょっと中性的な顔立ちで、今で言うなら、ジャニ系?てとこなのかな?
女受けも良さそうな、色白で、自然な茶髪、ぱっちりした目の美青年。それでいて、結構きついながらも一本気な性格で、彼女も作らず、部活に燃える、体育会系の学生だった。

俺とKは部活が終わった後も2人でトレーニング・ルームで自主トレしてて、そんなこんなで仲良くなった。そのころは、お互いまだ細くって、着替えの時とかお互いに「情けねぇよなー」なんて言い合ってたものだけど、それなりに一生懸命やってたんで、1年経つ頃には、2人ともそこそこ見られる身体にはなっていた。
特にKは元々の骨格が、肩幅が広くてウェストが細く、V字体型だったところに綺麗に筋肉がのってきて、かなりいい感じ。2人でふざけ半分、ポーズを取ってみたりしながら、「だいぶん筋肉付いてきたよなぁ♪」なんて、笑いながら言い合ってた。

それから暫くして俺はバイトが忙しくなって、殆どトレもできなくなって、2人でウェイトをやることも、全くなくなってしまった。そのことで、Kが俺に対して、かなり不満を持っていたのは分かっていたのだけれど・・・・
それが気まずくって、段々部活の時にも声を交わすこともなくなっていって、俺はますますトレーニング・ルームとKから距離を置くようになってしまった。その間も、Kは1人で黙々と続けていたみたいだったけど・・・・

3年の夏休み、ふとした用事で部室に顔を出してみると、誰かが来て、トレーニングしてるらしい・・・・
「Kだ!」
そう思って俺はふと、久しぶりにトレーニングに顔を出してみる気になった。着替えて行ってみると、ちょうど、盆に重なってたせいで他の学生の姿もなく、果たしてそこにいたのはK独り。
入ってきた俺の姿を認めると、ちょっとビックリしたような、そしてすぐに不機嫌そうな顔して、そのままウェイトを挙げ続けている。
俺も黙ってトレーニングを始め、それから暫くぎくしゃくした雰囲気で、それでもお互い補助に入ったりしながら、2時間ばかり筋肉をいじめ続けた。

2人とも汗だくになって、シャワー・ルームへ。そこでTシャツを脱ぎ捨てたKの身体は・・・・ 1年の時の華奢なイメージは面影もなかった。全身が重みのある、丸みを帯びた筋肉に覆われて、完全な、オスの肉体に変貌していた。
と、突然不機嫌そうに「なんでずっとさぼってたんやっ!!」となじられる。「おまえと、1年の時一緒にトレーニングしてて、2人して地道にやってるのん、俺けっこう嬉しかったんねんで・・・・せやのに、急に来んよーになってしもてから、ふざけんなっちゅねん!!」
俺は黙って、うなだれるしかなかった。

「見てみ、俺、変わったやろが!今じゃ、ムキムキマンやで」
と、自慢するか挑発するかのように、Kは身体を見せつけてきた。
「・・・・触ってみいや!」
「えっ!?」
見ると、Kの顔は紅潮してこわばり、目も心なしか潤んできているようだ。
そして、K自身のそれも、ムクムクとその体積を増し、天を指し始めている。それを見て俺も、不覚にも反応してしまう・・・・鼓動が大きくなり、下腹部が熱くなってくる。おずおずと手を伸ばし、K自身に触れると、「あっ!」という短い叫び声を上げ、
とたんに全身の力が抜けたかのように、Kはシャワー・ルームの床にへなへなと座り込んでしまった。
俺が呆然として立ち尽くしていると、Kは泣きそうな顔になって俺を見上げ、絞り出すような声で語り始めた。
「・・・・俺な、・・・・1年の頃からずっとな、・・・・おまえのこと好きやってんで。・・・・変態や思われるのん嫌やったし、・・・・嫌われたなかったし、・・・・よう言わんかってんねや。・・・・このまま黙っとくつもりやったのに、・・・・今日突然おまえが現れて、・・・・俺、・・・・よう我慢できひんようになってしもて・・・・」
それだけ言うと、Kは小さく、嗚咽を始めた。
それを見ていて俺は、Kの事がたまらなくいとおしく思えてきて、そっと背中から抱きしめ、耳元で優しく言ってやった。
「・・・・えーよ、もう、しゃーないやん。・・・・俺、おまえのこと嫌いになったりせぇへんで」
そうして、そっとKの背中に口付けた。
改めてKのそれ自身にふれると、とたんにビクンと反応する。
既に先端からは、ぬめりを伴った透明な液体が、あふれ出て糸を引いている。
指先で亀頭にていねいに塗り広げてやると、Kがたまらず喘ぎ声を漏らす。
「んぁっ!・・・・っくぅっ!」
ぬちゃぬちゃ、くちゃくちゃという音が、声と共にシャワー・ルームに響いていく。俺はKを立ち上がらせ、背後から腕を回し、Kの逞しい身体にからませる。右手でK自身を、左手で乳首をまさぐり、首から背中にかけて舌を這わせる。K自身がますます怒張し、硬く大きくなったその先端からは、流れるように先ばしりがこぼれ落ち、ますますもって淫靡な音を響かせる。
と、Kが俺自身を握りしめる。
途端に俺自身の全身の血液は逆流し、痛いほどの勢いで脈打ち始める。
やがて、俺自身からも先端から透明なしずくが、とめどなくあふれ出る。
「あっ!いっ、ぃい、むっちゃ、ええ気持ちゃ!、んあっ!!」
「・・・・俺もや、めちゃ感じてるで!」
お互いの息づかいがますます荒くなり、汗で全身がぐちゃぐちゃになってくる。
それに併せて、手の動きもより激しく、強くなっていく。
「・・・・あかん、俺、もうイってしまいそうや!」
「俺も、そろそろ、限界やわ!」
「あ、あか、あかん、も、もう、い、いく、いってまう、いって、あっ!」
K自身が一段と大きく膨らみ、身体が大きくのけぞる。
次の瞬間、勢いよくザーメンが飛沫をあげる。2度、3度・・・・
次いで、残り全てが、まるで絞り出されるかのように、ドクン、ドクンと脈打ちながら、ネットリとした塊があふれ出した。
そして、俺自身もKの背中と手の中に、たっぷりと欲望の塊を噴出してしまっていた。

そのまま、2人ともシャワー・ルームに座り込んでしまい、お互いの欲望にまみれた手のひらで、相手の胸から腹にかけてを愛撫した。やがて、俺はKを抱き寄せて、そして俺は、まだ息の乱れるKの唇に、そっと口付けた。

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